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リレーエッセイ

おもてなし!(全国講演大会の山梨開催)

山梨大学工学部機械システム工学科 中山研究室所属学生一同

 私達の研究室では,中山先生の教えの下で主にアルミニウム合金についての研究をしています。日々の研究では,少しでも自分自身が成長出来るよう励んでいます。そんな中,2013年5月に山梨で鋳造工学会の全国講演大会が開催されることが決定し,その準備をすることになりました。

 作業は野田先生がご指導されていらっしゃる野田研究室と共同で行いました。
山梨大学で全国講演大会を開催するのは初めてだったので,勝手が分からず準備は想像以上に大変でした。また,人手が足りず1人1人が担当する仕事量が多く,負担が大きくなりました。作業は講演会場に設置してある机の落書き消し,道案内用のポスター作り等,地味で目立ちませんが時間と人手が必要なものが多くありました。当日の交通整理は特に大変でした。予想以上に車の出入りが激しく,混乱したこともありました。また5月の開催でしたが,盆地特有の蒸し暑さと強い日差しで体力が奪われました。

 でも,苦しいことばかりでなく,良い体験もたくさんできました。子供鋳物教室では,小学生と一緒に鋳造を体験し,ものづくりの楽しさと鋳造の奥深さを学びました。また,展示ブースの展示品は鋳造品とは思えないものが多くみられ,日本の鋳造技術の高さに驚愕させられました。交通整理の際には,参加者の学生や企業の方々に話かけて頂き,交流をもつ良い機会にもなりました。そして,この全国講演大会を成功させようという目標に向かって,中山研究室と野田研究室が一丸となって取り組んだので,メンバーの結束力が強くなったと思います。

 ただ,全国講演大会の開催が初めてだったということもあり,多々の不手際があり,参加者および関係者の方々にご迷惑をおかけしてしまったことは,大変申し訳なく思っております。良いおもてなしをするために,もっと工夫できたのではないかと後悔しています。今度,山梨大学で学会が開催されることがあれば,今回学んだノウハウを活かしたいと考えています。今回の全国講演大会を通して開催者側の努力や辛さを知り,これからの学会では,開催者側に対する感謝と敬意を持って参加したいと思います。