奈良井宿は難所・鳥居峠のふもとにあって、伊奈と結ぶ権兵衛峠と通じていたところから宿をとる旅人が多く、江戸時代には木曽路最大の宿場として「奈良井千軒」と言われる繁昌ぶりを呈した。天保年間の記録によればこの宿内には旅籠、茶屋合わせて39軒を数え木曽路11宿中では最も多かったといわれる。
狭い道の両側には長い軒先を突き出した家並みが並び、二階を少しせり出した出梁造り、真っ黒くすすけて落ち着いた千本格子が奈良井宿の街並みを強調している。そして現在では、宿場の古い町並みを残す点では全国十指のうちに数えられている。 昭和47年(1972)には信濃自然歩道中山道ルートが制定され、奈良井宿の歴史的姿とともに鳥居峠えは今にその昔を偲ぶことができる。 |