関東支部の活動

人材育成

鋳造業の中核人材を育てる「鋳造カレッジ」関東でも開催

日本鋳造工学会関東支部 人材育成委員会
委員長 石原 安興

 経産省は諸外国に負けない「ものづくり」ができるようにと、平成17年度~19年度に、36のグループで「産学連携製造中核人材育成事業中核人材育成プロジェクト」を立ち上げた。鋳造関係では日本鋳造工学会が手をあげ、近畿大学をセンターに九州、近畿、中部、関東の4か所で鋳造に関する人材育成のためのカリキュラム、教科書つくりを行うための検証授業、インターンシップ(実習)を行い、最終的にはセンターで今後の教育のプログラムと教科書を作り上げた。今回のプロジェクトは、今まであった鋳物の技術的な講義だけでなく、鋳物会社または工場をマネイジメント出来る人を育てるためのものであるので、工場管理、原価管理、品質管理等のカリキュラムも組み込まれている。

「平成20年度鋳造カレッジ」真剣に講義を受ける受講生 この3年間の関東地区での活動は、当関東支部の協力のもとに進められ、20人の受講生に対し50コマの講義と3回のインターンシプが行われた。

 センターで作り上げたプログラムを使って、平成20年度から、日本鋳造協会で「鋳造カレッジ」という名のもとに教育を毎年行う。企画や実施の事務などは日本鋳造協会が行い、詳細なカリキュラムの作成と講師の選定は、各地区担当の日本鋳造工学会支部が行うことになった。また、「鋳造カレッジ」で30の講義すべてにレポートを提出し、きちんと出席もした方には日本鋳造協会認定の「鋳造技士」という資格が与えられる。

 まず、平成20年度に先駆け、平成19年度に近畿、中部、北陸の3か所で開催された。この中で63名の者が「鋳造技士」の資格を授与された。なお、関東の平成17年度~19年度の3年間を通して頑張った関東の受講生17名にもこの資格が授与され(他の地区では毎年受講生が変わっていたが、関東の受講生のみは3年間通して受講。)、昨年度は合計80名の「鋳造技士」が誕生した。今年度は、開催希望の多い関東、中部、中国・四国の3か所で開催される。

 我が関東地区では関東支部に人材育成委員会を作り、本年度のカリキュラムの作成と講師の依頼を行い、去る6月28日から講義が始まっている。今後隔週の土曜日1日をつかい、川口鋳物工業協同組合を教室として使わせていただき合計30の講義を行い、来年2月に埼玉県生産技術総合センターで5日間のインターンシップが行われる。

 講師は、基本的には関東支部の方々にお願いしている。講師を依頼された方、よろしくお願いしたい。今年は、20名の募集に対して30名の応募があり、10名の方にはまたの機会をと受講を断念していただいた。関東は地の利もよいために今後も毎年のように「鋳造カレッジ」は開催されるのではないかと思われ、関東支部諸氏のご協力をお願いしたい。