関東支部の活動
YFE
YFE委員会報告
2024年度 子供いもの教室の実施報告
YFE委員会 平田 直哉
鋳造工学会関東支部YFEでは、「未来を見据えた鋳造人材の発掘」を目的に、鋳造体験を通じてものづくりの楽しさを学ぶ「子供いもの教室」を実施しています。2024年度は、2024年7月20日に東京都市大学の機械系基礎実験室で開催し、尾山台小学校の小学生30名が参加しました。
今年度は、落花生の殻を半割りしたものや、尾山台小学校の校章、地元の尾山台商店街のマスコットキャラクター「オッポン」を3Dプリンターで出力した模型を使用して砂型を作成しました。参加者にとって、造型・鋳造は初めての経験でしたが、自分たちの手で砂型を作り上げ、純スズを用いて実際に鋳造を行うという体験を通じて、ものづくりの楽しさを存分に感じていただけたようです。特に尾山台小学校の子供たちにとっては身近な「オッポン」のマスコットを、自分たちの手で作り上げた形として鋳型から出てくる様子を見たとき、みんなの目がキラキラと輝いていました。鋳造のプロセスに夢中になる姿は、主催者としても非常に印象的であり、イベントの成功を実感する瞬間でした。
一方その横では、余った材料をさまざまな温度で鋳込んだオッポンを囲んで、その出来を評価しつつ熱い議論が交わされていました。さながら「大人いもの教室」といったところでしょうか。
2025年度も引き続きこの教室を開催し、さらに多くの子供たちに鋳造の魅力を伝えていく予定です。
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白木先生による造型説明 | 大人いもの教室? | |
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作製した鋳物(上:尾山台小学校校章、下:オッポン) |