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リレーエッセイ

「子供いもの教室」の発足から今日まで

リョービ(株) 駒崎 徹

素形材センター長賞を手にする(左から)
吉沢,筆者,高森,鹿毛の各氏

 先日、YFE主催の子供いもの教室に対して、素形材センターのものづくりコラボレーション表彰の「素形材センター会長賞」を前々YFE委員会主査の鹿毛氏、現YFE委員会主査高森氏、副査吉沢氏と一緒にいただきました。鹿毛さんと一緒に小学校めぐりや小学校に鋳物の説明に行ったことがつい最近のことのように思い出されます。
 日本鋳造工学会関東支部YFE委員会では、現在、2年に一度の関東での大会に併せて「子供いもの教室」を開いてきています。最初に始めたのが2003年の5月で全国の各支部の中で2回目だったと思います。その頃の日本鋳造工学会の中江会長が、「次世代の子供たちに鋳物作りの楽しさを覚えてもらい、この世界に入ってきてもらうようにするために子供たちに鋳物を教える教室を開きなさい」ということで開くようになったのがきっかけです。まず、第146回全国講演大会の新宿区立戸塚第1小学校、第148回全国講演大会の大田区立洗足池小学校、第150回全国講演大会の習志野市立秋津小学校・千葉黎明高校と継続して3回に渡って行ってきています。詳細は日本鋳造工学会関東支部HPの各委員会の活動をご覧ください。私がかかわってきたのはYFE副査時代と主査時代の3回です。

子供いもの教室の一コマ,第150回大会(千葉工大)

 最初は手探り状態で企画・準備していました。どこの学校にするか?連絡はどうするか?学年はどうするか?方法はどうするか?などなど企画する上でわからないことばかり。その頃はYFE企画委員会が関東支部のHPの立ち上げ準備をしていた関係で鹿毛さんと一緒に会合を開くことが何度あったことかわかりません。まず、準備として、大会会場近辺の小学校をリストアップして小学校に連絡です。最初は確か学年も決まっておらず、最初に行った戸塚第一小学校の校長先生?と話して小学校5年生は社会科見学で自動車会社の見学をするので小学校5年生が適当と言ってもらって決まったような気がします。それで、その後の子供いもの教室はすべて小学校5年生を対象にしています。また、いもの教室の題材についてもその頃の関東支部支部長の石原さんから埼玉県鋳物技能士会の方たちが小学校などで教室を開いているから協力をお願いしたらという話で、お話しにお伺いしたら快く協力して戴き、現在に至っております。このような企画・運営で苦労しても「子供いもの教室」をやった後、子供たちの笑顔を見るとやって良かったと思い、「また、やろう」という不思議に意欲が湧いてきます。また、「子供いもの教室」にきた子供達がこの業界に入ってきてくれることを祈るばかりです。次回の大会でも「子供いもの教室」を開催する予定ですので、担当の高森さん初め実行委員のみなさまよろしくお願いします。
 2回目からは日本ルツボ(株)さんから溶解炉を借りたり、第3回目には日野自動車(株)さんからの協力を得たりといろいろな形で多数の方に協力をいただきながら、子供いもの教室は継続しております。この場を借りて、いままでのご協力ありがとうございました。