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リレーエッセイ

ピクチャーレス、美脚創り

新東工業(株)東京支店  柳沢俊夫

永瀬 重一 氏 確か今から2年前定年を迎えた年の梅の蕾が目立つ2月頃、膝に違和感を覚え始め時期でした。
 団塊世代サラリーマンは誰も同じと思うのですが、50代は年齢を自覚せず、体を酷使し、職務の慰めの一杯で日々時間ぎりぎりになり勝ちです。ある日、何時もの新橋や東京駅で予定の電車に飛び乗るために迷走する猛牛(?)の如く体を揺すりながら構内を走り、地下の総武線(横須賀線)ホームに邁進,途中の恐怖を感じるぐらい深くて長い下りエレベータを一気に駆け下りました。
その時,膝に多少の違和感がありましたが,あまり気を留めませんでした。

 その後,ある時より何となく膝が締まらない?特に左足に痛みが走り始めました。その頃は腰痛改善も含め頭から筋肉強化が一番と頭から思い込んでおり、入浴時湯船の中で筋肉を解し、湯上り時に主に屈伸運動をしましたがこれがいけなかった。激痛に変わり左膝をかばうことで右膝まで痛み、間もなく、まともな歩行も出来なくなりました。それでも、すぐ良くなると思い我慢・我慢。しかし遂に激痛に耐えられなくなり、その年の桜の蕾の膨らみかけた3月に行きつけの整形外科に飛び込んだ事を忘れもしない。レントゲン写真撮影で姿勢をとるだけでも激痛に脂汗が滲む。診断は大腿骨(関節の上側)と脛骨(関節の下側)の間の軟骨(関節腔)が磨耗し神経が触っているとの事。40代後半より50代にかけての毎日の暴飲暴食と運動不足で関節周りの筋肉の緩み、特に焼肉の食べ過ぎで体重が20代より約30kg増加が原因でした。

 その後2ヶ月は真面目に通院し電気マッサージ、整体師によるマッサージを受けていましたが、此れが中々良くならない。それでも定年になったら本腰を入れてゴルフを始める事に決めていましたのでダメ元のつもりで、医者に相談したら“筋肉強化で是非やれ”と。それで6月頃からシングル級の同僚と練習場に。30代に我流で練習しましたが、筋肉が硬直し関節がガタガタのこの状態での練習は誠にきつい。わずか100球足らずの練習で膝に激痛、右肩は五十肩?で調子が悪い上に練習で関節痛に運動不足で息が上がるは、ボールにはまともに当たらない、だから飛ばない。気持ちは20代とは言えませんが30代、しかし悲鳴を上げる60歳の肉体を痛感しました。膝もゴルフも1年間は大幅な改善はなく、通勤で片道が約2500歩、つり皮掴まり40分の踏ん張りで、不測の激痛で飛び上がり脂汗が滲む。さすがに余り改善のない膝に苛立ちを覚えてながら厄年だからと自分を慰める始末。

 通院から1年、桜の散ったある日、アシスタントに「ちょっとも膝が治らない」と愚痴りますと、「リハビリの運動をしているの?もししていなかったら騙されたつもりでしたほうが良いよ」との一言。実は彼女、実父が脳梗塞で倒れ数年介護、その間、日々の簡単なリハビリでその効果を実感していました。確かにリハビリは先生からも助言されていましたが、こんな簡単な動作で効果が本当に期待出来るかと全く無視。しかし、今回は彼女の言葉に押され、それからは毎日寝起きに「あおむけに寝て左右の各々に、膝を伸ばし膝の後面を床に押し付けと膝を伸ばして脚を10°程度の上げ下げ×10回、横向けに寝て膝を伸ばし開時5秒保持30°開脚×10回、うつ伏せに寝て膝の90°屈伸×10回」をそれぞれ5Setから10Set徐々に増やしました。やり始めの1ケ月位は息が上がりましたが、3週間位からハッキリと効目があり,2~3ヶ月経つと殆ど痛みもなくなりました。只今年になってからは今までのリハビリを止め入浴時に湯船で脚を伸ばし痙攣する位足首の屈伸をしています。以前は靴下のゴム跡のプリント(?)が有りましたが、リハビリのお蔭で贅肉と共に取れ、又ゴルフの練習で体を絞り体重もここ半年で10kg減。顔も含め体全体が若々しく(?)なり、足は筋肉質に改善し同世代と比べると断然美脚に変貌しています。ゴルフのスコアーは170台⇒120台と成長が見られたものの、膝が改善した今になっても伸びない。難しい。しかし膝の為にも今年中に100を切ることを宣言します。 又自分を叱咤しリハビリによる美脚創り(?)に精を出します。

末尾になりましたが女性でない為脚の写真をお見せできないのが残念です。
関東支部の皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。