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鋳物用語解体新書

「枯らし」について

 関東支部第77回講演会の折り(㈱)スギヤマの望月栄治様の講演を聞いて「枯らし」という用語に関心を持った。鋳物用語辞典によると「鋳物ひずみを除去するため鋳放しの製品を長時間大気中に放置しておくこと」とある。これを枯らす。枯れる。枯れた。と変化させたらどうなるであろう。まず枯らすは積極的にひずみを取ると考えると熱処理することだろう。枯れたを終了したと解釈すると一体どのくらいの時間放置しておけばよいのか?長時間と説明されているが半年なのか、一年なのか、更にひずみが完全に取れたという証明方法があるのだろうか。しかし実際に枯らし作業をしている鋳物工場は少ないとは思うのだが。

 古くから使われている鋳物用語にもまだまだ解明されていないこともあり興味をそそる。