関東支部のご案内
年頭の挨拶
年頭の挨拶「平常活動に向けて」
支部長 駒崎 徹

喪中のため新年のご挨拶は控えますが、昨年、関東支部会員の皆様には大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して徹底した感染対策とワクチン接種が進展し、皆様においても、3年ぶりの行動制限のない年末年始を迎えられたことと思います。
昨年は、新型コロナウイルス感染症との共存への1年だったように思います。3月での北京冬季オリンピック・パラリンピックでは無観客であったのですが、徐々に野球やサッカーなどでの観客を入れ始め、11月のサッカーのワールドカップでは満員のスタジアムで日本チームが活躍したのが思い出されます。日本国内での新型コロナウイルスの感染者は、株の形態が変わるたびに増減を繰り返しますが、市中では、ほぼ行動制限もなく、マスク着用も緩和されてきております。
日本鋳造工学会を振り替えますと、昨年、春の第179回全国講演大会は、大同大学で行われ、秋の第180回全国講演大会は、広島大学で行われ、どちらもハイブリッド開催でしたが、参加者が双方ともにかなり多くみられ、やはり対面での討論を皆さん期待しているものと思いました。その反面、コロナとともに始まったWEBでの参加可能なハイブリッド方式の講演会は、用事があって現地で参加できない方や全国の鋳造関連の研究・技術者が、講演会に気楽に参加できるということは非常にありがたく、また会員の裾野を広げられる手段でもあるとも思います。関東支部においては、理事会、講演会はWEBまたはハイブリッド開催で進められ、7月には対面による「子どもいもの教室」も開催されております。それぞれのイベントに対し、ハイブリッド方式の開催や新型コロナの安全対策など新たに加わった作業もこなし、それぞれの委員の方の尽力には、頭の下がる思いです。ありがとうございます。また、現場改善事例も徐々にですが、増加傾向にありこちらも担当されている委員の方にはご負担をかけありがとうございます。 本年はイベントなどもより対面での行動が出来てくると思われ、「平常活動に向けて」より進むかと思います。
本年度の関東支部では、通常の理事会・研究講演会の開催のほかに、YFE委員会では、新たに若手勉強会も復活する予定です。また、本年度から第183回全国講演大会の準備委員会を開始します。理事の方々にはお忙しいところ大変申し訳ありませんが、ご協力のほどよろしくお願いします。関東支部の活動が「平常化」に向かうと、どうしても仕事の負担が増してきます。より仕事を分散し、より簡素化して委員会などの活動できるように、行事に対してのマニュアル化も進めて行ってもらいたいと思います。
鋳造業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)など様々な課題に対し、関東支部が会員相互の研鑽に寄与し、今後の鋳造工学が発展できるよう期待申し上げます。