関東支部のご案内

年頭の挨拶

もっと若い人の参加を!

公益社団法人 日本鋳造工学会 関東支部
支部長  神戸 洋史
神戸 洋史

新年あけましておめでとうございます。

 2014年は年末に選挙があり、いつもの年末よりは少し落ち着かない年の瀬になったかもしれませんが、とりあえずの方向性は決まったようですので、落ち着いて新しい年を迎えることができました。本年も皆様にとってよい一年となることをお祈りいたします。

 さて、支部長就任の挨拶にも書きましたが、日本鋳造工学会では第2期長期ビジョンを策定し、その実現に向けて動き始めました。関東支部では企画委員会を立ち上げ、手始めに本年5月に早稲田大学で開催する第166回全国講演大会の企画を検討してきました。鋳造業界で働く人の技術力の向上、鋳造業界活性化のための若い人へのアピールなどを目的にいろいろな行事を企画しています。技術講習会では特に鋳造品質で困っている技術者の方を対象に、QC手法と現場改善の進め方を基礎から学べるプログラムを作成しました。関東支部の大会では恒例になっているパネルディスカッションは、人材育成を取り上げ、本部レベルで行われている理系学生応援プロジェクト、学生鋳物コンテスト、鋳造カレッジについてディスカッションすることを考えています。また、就職を控えた学生さんに中小企業の技術を紹介するコーナーを設けようと思っています。積極的な参加をお願いいたします。

 第72回世界鋳物会議WFC2016も1年半後に迫ってきました。開催に向けた準備もスピードアップしていかなければなりません。本部の組織委員会と東海支部の実行委員会が中心となり準備を行っていきますが、関東支部としてもいろいろな協力をしていかなければならないと考えています。1月から講演申し込みが始まります。2016年はWFCが開催されるので、春の講演大会は開かれません。このような機会に国際会議で研究発表するのもいいことだと思います。また、このWFCは中小企業の現場の方々にも参加しやすいように、講演発表に日本語の通訳を付けることを考えています。世界の鋳造技術に触れるよい機会となると思いますので、参加の検討をよろしくお願いいたします。

 このように、新しい目標に向かっていろいろな方策を検討しています。30歳代、40歳代の若手の育成と活動への参加が不可欠であると思います。業務の目標が厳しくなっているのも理解できますが、上司の方々には将来への投資として若い人が参加できる環境を整えていっていただきたいと思います。
本年も鋳造工学会へのご協力をよろしくお願いいたします。

 

(平成27年1月)