鋳物の用途は自動車が一番多いが、その自動車は「排ガス規制だ、燃費規制だ」と言われて軽くしなければならない。この軽量化は、永遠の課題であろう。鋳鉄は、鉄に比べて軽い黒鉛を含むため、鋼に比べ比重が低いということで(鋼が7.8であるのに対し球状黒鉛鋳鉄は7.2g/ccで8%程度軽い。)、同じ形状で物を作れば鋼に比べて約8%軽くなり、強度も前に述べたように鋼に匹敵するので、鋳鋼や鍛鋼品を球状黒鉛鋳鉄に変えてきた。
また、最近では建築業界でも、重いものを持つ職人さんはいなくなるし、地震対策等もあり建築用部品も軽くなければということになってきている。そこで、今までねずみ鋳鉄で作られていたマンホールの蓋や建築用部品を強度の強い球状黒鉛鋳鉄に変え、強度の上がった分だけ薄肉軽量化することで質量を50%までいかないまでも大幅な軽量化が実現されてきた。 |